ベルサイユへ・・・・

帰国前にどうしても会っておきたい人が何人かいます。

今日はそんな何人かのうちの一人。Nicolette先生に逢いにベルサイユまでいってきました。

彼女は私がこちらに2度目に来てから3年間通い続けたアトリエ・カルーセル・ドゥ・ルーブルの教授。

授業を受けている時はかなり厳しい先生で、結構文句を言いながら脱落して行く受講生も多かったので、連絡するには少し勇気が入りましたが、それでもこのフランスで、絵をかくに当たって、フランスの美術の歴史から、美術に関してのフランス人が持っている感性。そして絵を教えるとした時、どのように絵というものをシステマティックに教えていったらいいのか・・・・

そんな美術に関する様々なことを3年間じっくりと教えてくれた人。

だらけていたり、怠けていたりするとかなりきつい皮肉を食らわせられたりしましたが、がんばっても上手く行かないときや、フランス語という言葉の壁で躓くときは、噛み砕いて、噛み砕いて教えてくれる。そんな教授でもありました。

アトリエを卒業してから1年ほどお目にかからないでいたのですが、先日やっと連絡をして、今日、彼女のアトリエのあるベルサイユまでお邪魔して来ました。

甘いものが大好き、その中でもマカロンがね。絵をかくのに煮詰まったときはマカロンね~~

なんてお茶目なことを言っていた彼女を思い出し、前夜、

渾身の(←私にしては・・・・ですが)フランボワーズマカロン
を作ってもっていきました。

↓マカロンピエールエルメ風。(ということにしときます。)
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私の住んでいるブローニュ・ビアンクール市からベルサイユまでは路線バスにのって30分ほど・・・

今日は生憎の雨でしたが、ベルサイユまでの少しもの哀しい風景に

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"この道は昔パリのオカミサンたちがパンを求めてベルサイユまで行進したんだろうなぁ~~~”

なんて思いを馳せながらゆっくりゆっくりバスに揺られていきました。

ベルサイユ市に入るとなんだか雰囲気が急にスノッブになります。
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↑ベルサイユ市の市役所

終点がベルサイユシャトーです。

何度となく、絵のモチーフを探しにきたベルサイユですが、何度きても何度きてもこのお城が見えると鳥肌がたちます。

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Nicolette先生のアトリエは、このシャトーから歩いて5分の所にあります。

ベルサイユ市はパリ郊外にありがちな殺風景さは全くなく、お城だけではなく絵になる風景にたくさん出会うことが出来るので、そぞろ歩きをしていてもとても楽しいのです。

アトリエまでの道にも

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↑王様の為の農園や

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↑こんな雰囲気のあるワインバーや

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↑スイス池(どうしてこんな名前なのかは知りません)

など・・・

待ち合わせの時間まで少しあるので一人で散歩してみました。

気分は詩人

そしてアトリエに着きました。

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こちらの1階部分の全フロアが先生のアトリエ。そして2階部分全フロアがお住まい。広すぎるっ!!

重い鉄のドアを押して入ると

井戸のある素敵な中庭。
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最後に訪ねてきてくれて本当に嬉しい。

・・と。何度も何度もビス(←ほっぺ同士を合わせるキス)をしてくれました。

少し体を壊されて、アトリエの方は昨年退職され、現在は自分の作品製作を中心にやっておられます。

ベルサイユ市には彼女の描いた”トロンプ・ルイユ”の作品が町の中にたくさんあり、そんな仕事をたくさん引き受けてやっておられます。

アトリエに通っていたときよりも幾分フレンドリーな感じ。(本当に厳しかったですから・・・)でも、どうしても

”tu"(←親しい人と話すときの二人称)

では話せず”vous”(←かしこまった人と話すときの二人称)

で話してしまいます。そして、これもアトリエに通っていたときからなのですが、ニッポン人のワタシ・・・
どうしても先生を呼捨てで”Nicolette"とは呼べず、日本語でなんですが、

”Nicolette-sensei"

と呼んでしまいます。よく初めの頃は

”Que est-ce que ca veut dire sensei?"
(←先生ってどういう意味?)

と聞かれたものです。

"ニッポン人は目上の人、特に先生や上司に対して名前を呼捨てすることには抵抗があって・・・先生や上司というのは敬うべき存在なのです。だからsenseiとつけて呼ばせてください。”
とお願いして、ずっと3年間そう呼んでいました。

だから今は彼女も慣れっこ。

久しぶりに聞いてなんだかいい響きに聞こえるわ。

って、その呼び名も懐かしんでくれました。

アトリエで思わず彼女の手料理もご馳走になりました。美味しかったのですが、やはり、写真を撮る勇気はなかったですね。。。

絵を日本に帰って続けるに当たってのあなたのプロジェクトを教えてほしい。

といわれ、アトリエを卒業してからの自分の作品の写真を見せながら、今考えている日本での計画をお話しました。

新しい環境でやることに不安がないこともないのです。

とお話すると、

どんな人でも新しい環境に身をおくとき、新しい道を選ぶときには不安がつきのも。でもあなたはこの日本から遠く離れたフランスで、本当に一つのことをがんばってやってきた。アトリエだって3年間1日しか休まなかったでしょ。(←よく覚えていてくださいました。)それは自分の人生においてずっと誇れるもの。絶対に上手く行きます。ダメと思ってもそこまでにするんじゃなくって、他の方法を選んで同じゴールに辿り着くコトだって出来るのだから・・・・私はいつでも応援しています。パリに遊びに来た時にはあなたの大好きなこのベルサイユにも是非来てください。そして、このアトリエで私はいつでもあなたを待っていますよ。


とサイコウのはなむけの言葉をいただきました。

なんだか泣けてきましたね。

帰りは電車に揺られてパリまで戻りました。先ほどの雨もあがり、小春日和の温かい日になりました。ポカポカ暖かい電車の中で、少しうとうとしながら、自分ががんばって通ったアトリエの3年間をゆっくりゆっくり思い出していました。そして、久しぶりに自分で自分を褒めながら幸せな気分で電車に揺られました。

この地で"恩師”と呼べる人に会えた偶然と幸せにも感謝しながら・・・・


Nicoletteーsenseiありがとうございました。



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by parisatsuko | 2010-02-24 06:14 | 暮らし


パリ生活10年にピリオド。京都で絵の教室と、お料理の活動をやっています。


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